ゴルゴ
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「ガルッ!」
声だけでなく、
4つ足で、犬になりきるゴルゴさん。
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湯原
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「慣れてますね(ゴルゴさん)」
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レッド
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「犬に成るのは得意です」
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ゴルゴ
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「ワン!」
実際は犬の鳴き声そっくり。
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小川
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「うわぁ!」
本物のような立ち上がり方に
思わず、のけ反る、エリカちゃん。
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小川
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「伏せ!」「お手!」
など、芸をやらせるが、
恐怖のあまり、『待て!』『待て!』『待て!』
しか言えなくなる。
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レッド
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「怖がってるのが、あかんのやないか?
犬って、怖がってるの分かるから」
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小川
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「だって、ウチの犬、こんなんじゃないもん」
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レッド
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「もっと可愛いのか」
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小川
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「ここら辺が、こってるらしくて、ウチの犬は」
と、4つんばいになっているゴルゴさんの
肩の辺を指圧するエリカちゃん。
途端に『グワァオ』と言う獣のような声を挙げ、
向き直るゴルゴさん。
『キャアー』と離れるエリカちゃん。
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新妻
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「怖い」
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野仲
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「なぁに、『気持ち良くない』って事なのかな」
本物の犬のように、人間の言葉を使わない、ゴルゴさん。
肩の辺りを抑えて、目で訴える。
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ゴルゴ
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「ガル」
笑いが取れて一安心なのか?再び4つんばいになる、
ゴルゴさん。
エリカちゃんは警戒して、今度は『よしよし』と撫でて、
さっきより力を抑えて指圧し始める。
今度は気持ちよさそうな顔をする、ゴルゴさん。
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レッド
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「犬にマッサージなんて、初めて聞くぞ」
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ゴルゴ
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「(エリカちゃんの指圧を受けながら)
これはね、人間にしてみたら弱いけど、
犬にしたら強いかもしれない。
下手ですね、小川は」
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小川
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「うっそ、上手いって…」
この後、すぐエリカちゃんにマッサージを止めさせる。
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レッド
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「肩にマッサージって…皆、ペット飼ってる?」
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岸本
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「ウチでも犬飼ってるんですけど、
肩が凝るらしいですよ。腰とか」
その直後、ゴルゴさんがエリカちゃんに対して
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ゴルゴ
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「違うな」
と言い、エリカちゃんに
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ゴルゴ
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「お前、ちょっと犬に成って見ろ!ほら!」
と言い出す。
突然の申し出に戸惑うエリカちゃんでしたが
『ちょっとだけ』と言われ、渋々承諾する。
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ゴルゴ
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「俺のマッサージは気持ちいいぞ。ほら、伏せ!」
と言って、ネクタイを直してから手を高くあげる
ゴルゴさん。
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小川
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「なあに、ちょっと怖い」
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ゴルゴ
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「犬は、頭がね…」
と言って、エリカちゃんの頭と首の辺りを抑えて、
指圧するゴルゴさん。これを見た美貴ちゃんは
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野仲
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「あーっ、気持ち良さそう」
と関心した様子。
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ゴルゴ
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「あと、首ね」
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レッド
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「犬も大丈夫なんですか?」
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ゴルゴ
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「はい。鼻の上の辺りから頭の上の辺りが気持ち良い」
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小川
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「すごい上手ーい」
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レッド
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「あと、どこが気持ち良いですか?」
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ゴルゴ
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「あとはですね、腰の辺り、お尻の辺りから
尻尾に沿っていくと気持ちいいんですよ」
と言って、マッサージを始めるゴルゴさん。
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小川
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「何これ、なんでこんなに上手いの?」
と、気持ち良さそうなエリカちゃん。
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ゴルゴ
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「お前、俺、本当にお前のお尻マッサージしてるけど?」
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小川
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「止めてよ!」
と、席に戻る。
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野仲
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「何で、何も感じないの?その前に」
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川瀬
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「何で、気付かないの?」
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小川
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「でも、上手い、上手い」
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ゴルゴ
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「強さですよ。お前、指、立て過ぎ。
指のお腹で、ゆっくりやってあげる」
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小川
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「はい」
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ゴルゴ
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「ギュッ!ギュッ!じゃなくて、
ゆっくりジュワッ!ジュワッ!ですよ。
マッサージの仕方が悪いとね、
やっぱ気分悪いですわ。
人間にやる場合でも、やられる場合でも」
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レッド
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「でもねえ、小川は自分を表現するのが
下手クソでしょ?」
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小川
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「うん…いや、何それ!」
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レッド
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「いや、あるで何か。絶対に。犬って分かるからな」
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新妻
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「犬は背後から首元を触られると敏感に反応しますよ」
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レッド
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「これ、新妻良い意見だ」
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新妻
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「はい、本当に」
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野仲
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「後ろからだと」
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新妻
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「(頷いて)後ろから、首元が、
特に『首根っこ』って、よく言うじゃないですか、
大事な部分なんで、後ろから来ると
グワって来るの、当たり前です」
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レッド
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「来るよな?」
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新妻
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「噛まれた事あります」
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川瀬
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「さっき、エリカちゃんは『伏せ』させて、
後ろからやってましたもんね」
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レッド
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「そうそうそう、だって死角やもん」
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小川
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「そっか…」
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ゴルゴ
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「最初に顔見せた方が良いんだよ」
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新妻
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「そうそうそうそう」
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ゴルゴ
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「そいで顔見して、段々撫でながら、後ろの方に行くとか」
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小川
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「うん」
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ゴルゴ
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「やっぱね、頭から尻尾の方に向かって、
まずマッサージしていく」
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レッド
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「そうです。ムツゴロウ方式ですよ」
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ゴルゴ
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「あとは、もう、下(首元)ね」
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小川
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「そっか、下から」
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レッド
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「噛まれてもいいんだよ」
と、とにかく笑顔で接する事をアドバイスする
レッドさん。
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小川
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「分かった」
と、アドバイスに納得の様子。
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ゴルゴ
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「なんか、小川の喋り方ですが…」
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小川
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「何、何!?」
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ゴルゴ
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「単語、単語の喋り方でしょ?」
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小川
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「そう、日本語下手なの」
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レッド
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「喋り方なんて関係あるの?」
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ゴルゴ
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「関係あるんです。生き方が出るんですよ、
マッサージにも。下手クソだもん」
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小川
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「(苦笑)うっそ!」
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レッド
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「逆に犬の方が分かるのよ」
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川瀬
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「ああーそうか、伝わるんですね〜」
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小川
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「多分『怖い』と思って、
こうやってる(マッサージしてる)からかな」
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ゴルゴ
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「言う事、凄く命令形でしょ?犬に対して」
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小川
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「ウン」
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ゴルゴ
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「ダメですよ。友達なんですから」
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レッド
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「どんな感じで接すれば良いんですか?」
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ゴルゴ
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「それは、まぁ良いんじゃない?」
と、最後は投げやりな態度。
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