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ゆりんちゃんはTIMと初対面と言う事で
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ゴルゴ
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「おう、お前か新人は。
ちゃんと自己紹介せい!」
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ゆりん
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「よろしくお願い致します」
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ゴルゴ
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「いや、それだけじゃさ…」
普通の答えに、さっきまでの強気な
面から一転するゴルゴさん。
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ゴルゴ
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「名前言って、『これこれ、こう言う者ですけども、
こういう風に頑張っていきますので、
よろしくお願いピッ!』
とかさ、言って下さいよ」
お茶目なゴルゴさんに思わず微笑む、ゆりんちゃん。
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レッド
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「何なんですかね、ゴルゴさんと初絡みすると、
絶対に、あのギクシャクしますよね」
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新妻
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「(笑)」
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レッド
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「(ゆりんちゃんは)【おっとり】してますけども」
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ゴルゴ
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「『新人は潰せ』って言うね、アイドル業界のね…」
『ヒドーい』等の声が挙がる。
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レッド
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「別に潰さなくて良いんですけどね。
(ゆりんちゃんの)プロダクションは
どこですか?」
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ゆりん
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「ホリプロです」
ゆりんちゃんがホリプロと口にするや否や、
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ゴルゴ
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「宜しくお願いします」
と、周りの声をかき消す位大きな声で
答えるゴルゴさん。
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レッド
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「お前、それ、どう言う事やねん!
小っちゃかった、今」
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ゴルゴ
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「いやいやいや、ホリプロにはですね、
あの、色々と、友達も居ますからね」
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レッド
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「そうですね」
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ゴルゴ
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「ホリプロ?」
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ゆりん
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「はい」
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ゴルゴ
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「ま、関係ない。事務所は。
小っちゃい事務所の奴も、いっぱい居るけど」
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レッド
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「そんなの関係ないですね、本当に」
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ゴルゴ
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「良いですか、ここです!」
と、自分の腕を叩くゴルゴさん。
ゆりんちゃんの席に近寄っていき
ゆりんちゃんが、腕を叩くのを確認してから、
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ゴルゴ
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「肘(ひじ)!」
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レッド
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「肘じゃないですよ、腕!」
ゆりんちゃんの腕を見ながら
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ゴルゴ
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「う〜ん、良いねぇ」
と言って、元の位置に戻るゴルゴさん。
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ゴルゴ
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「やっぱ、この世界、腕が無いとね。
勝ち上がって行けませんから」
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レッド
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「そうですよね〜」
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ゴルゴ
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「良いですか、自分の武器は何ですか?」
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ゆりん
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「腕です」
『おおー!』と言う歓声。
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ゴルゴ
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「腕だな。じゃ、それで、のし上がっていくように」
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レッド
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「現役の大学生と言う事でね、頑張ってね」
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