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特別編
『石井一孝ミュージカルCD制作座談会with大島ミチル』
スペシャルゲスト:新妻聖子ちゃん
日時 2004年05月16日
1部(14:00〜)
2部(17:00〜)
(各部は、それぞれ90分位;)
場所 労音大久保会館 R'sアートコート


  ミュージカルなどで活躍中の石井一孝さんの
『ミュージカルCD製作座談会』に、スペシャルゲストとして、
新妻聖子ちゃんが登場。
ライブ主体で合間にトークを挟むのかと思ったら、その逆で、トークの合間に
ライブを挟むスタイルでした。
なので曲数は少なめでしたが、その分、面白トークを聞かせてくれました。
※発言集は管理人の記憶(メモ)を頼りに書いてますので
一部、間違っている所もあると思います。ご了承下さい。


- 1部 -


会場
あまり大きな会場を予想していなかったのですが、
予想に反して、客席が200位の大きさでした。
お客さんは、石井さんのファンだと思われる、
幅広い年齢層の女性が大半を占めていました。
比率は9:1位(男性は1も居なかったんじゃないかな^^;;)

ステージ上には
左は大島ミチルさん用、 中央が石井さん用、右が聖子ちゃん用と3つのイスが用意されましたが、
聖子ちゃん出演時は、大島さんはピアノでスタンバイしてました。


登場
石井さんの傍若無人ぶりなトークと、
「I Wish」(スティービーワンダー)のカッコイイ、ライブの後、
石井 「お待たせしました。今日のスペシャルゲスト、新妻聖子ちゃんです!」
と、紹介され、黒地に赤と白の花柄の刺繍の入ったドレスで登場した聖子ちゃん。
(後日、聖子ちゃん自身の日記で触れられていますが、
『レ・ミゼラブル』の配役発表  の時に着ていた格好だそうです。)
石井さんとは石井さんの娘さんの友達と言うだけで
実際に、じっくりとお話しした事は無かったみたいですが
『ミス・サイゴン』で夫婦役で共演する事になり
石井 「人間、長く生きてれば良い事もあるもんだな」
と思ったそうです。

自己紹介も早々に
石井 「じゃ、歌ってもらいましょうか?」
と言われ
新妻 「え?いきなりですか?」
と、動揺した様子の聖子ちゃん。
そんな聖子ちゃんに、
石井 「じゃ、深呼吸しましょうか」
と勧め、舞台上で二人一緒に
『ス〜ッ、ハ〜ッ』
と深呼吸。
血液型
  さらに緊張を、ほぐそうとしたのか『血液型』の話を始める石井さん。
石井 「ボクは、B型よりのO型で、『人生何とかなるだろう』と、
思いつきで行動するので物事で悩みません」
新妻 「そうですか、幸せなんですね(笑)」
石井 「聖子ちゃんは、何型?」
新妻 「私は、AB型です。だから悩みます(笑)」
石井 「ボクとは全然、因子が違うね。
AB型って事は、凄く几帳面なの?」
新妻 「そうですね。几帳面な所もありますし、大雑把な所もありますし、 両方ですね」
と答え、落ち着いた感じになったので、そろそろ歌かな?と思っていたら
石井 「悪いんだけど、もう一つ聞いて良い?」
と、さらに脱線(笑)。
帰国子女
石井 「聖子ちゃんは、タイに住んでて、そこから上智大学に入ったんだよね?
何かカッコイイよね?」
新妻 「いえ、そんな事も無いんですよ。
他の皆はアメリカとか来てるんですけど、私はタイなんで、
(タイから来た人が少なくて)ちょっと肩身が狭いんです」
と、聖子ちゃんは一口に帰国子女と言っても色々あると
話しますが、それでも英語ペラペラの聖子ちゃんは凄い
と言う話にまとまって
石井 「では、英語の上手な聖子ちゃんと一緒に英語の歌を唄いたいと思います。」


1曲目
グループ名 ATLANTIC STARR(アトランティック スター)
曲名 ALWAYS(オールウェイズ)
  こちらのページで原曲を試聴できるそうです。
(当然、聖子ちゃんのヴォーカルは、ありません^^;;)
高音部も、とっても綺麗に出ていました。


唄い終わって
聖子ちゃんの唄声を聞いたら、しっかりと唄えていた事に
石井 「安心した」
と拍手を交えて感想を述べた石井さん。
その後も、少し聖子ちゃんの歌声について触れた後、
石井さん自身が汗をかいている事に触れ、
石井 「ボクは汗かきなんで、もうダクダク。聖子ちゃんは、かいてないね?」
新妻 「ええ」
石井 「ま、女優さんは、大抵そうだよね。
そんな汗かきなボクでも、泉見 洋平(=『レ・ミゼラブル』のマリウス役)だけは
一目置いている」
と言い、泉見さんの『汗かき』振りを語る二人。
熱演で汗をかく上に、涙を流すシーンなんかだと
共演する女優さんも大変な事になるらしいのですが、
それをフォローするかのように
新妻 「(そのシーンでは)色んな汗が出てますからね」


『レ・ミゼラブル』
汗トークが1段落した後、イスに座って話す事に。
途端にそれまでの 『脱線トーク』とは、うって変わって、
座りながら足を組み替える石井さん。
ミュージカルの先輩の風格が漂ってきました。
石井さんは、『ミス・サイゴン』で舞台デビューした話を披露した後、
続けて、聖子ちゃんに『ミュージカル』について尋ねます。
新妻 「私、『レ・ミゼラブル』で、初めてお芝居と言うものにも、舞台と言うものにも
挑戦させて頂きました。
私が、どうしても上手く表現できなくて悩んでいたら、
石井さんが帝劇(=帝国劇場)で励ましてくれました。
『今のは充分表現出来ているから、大丈夫だよ』
って」
石井 「あれはね、本当、何で悩んでいるのかが分からなかった。
聖子ちゃんは表現が苦手なイメージが無かったね。
舞台って『魂と魂の共演』だから。
他の役者さんの演技でも
『このシーンでは、(魂がこもっていたら)あんな動きしないだろう』
と言うのを見かける事があるけど、
聖子ちゃんは、そう言う意味(=『魂と魂の共演』)で、
良く表現出来ていたと思うよ」

新妻 「(『レ・ミゼラブル』は)私みたいな、舞台が初めての人が、
体当たりで当たっても大丈夫なような懐の深さがありますね。
演じていて、何度もやりたくなります。」

  再び『ミス・サイゴン』の話に戻った後
石井 「今日は、『ミス・サイゴン』のヒロインのキムを演じる聖子ちゃんに、
『ミス・サイゴン』からキムの唄『命をあげよう』を歌って頂こうと
思います。
で、せっかくのソロなんで真ん中にどうぞ。ボクは舞台袖に、行くので」
と勧められ、
新妻 「そうですか。それなら、真ん中行きます。
真ん中の方が照明当たって暖かいしな(笑)」


2曲目
曲名 『命をあげよう(I'd give my life for you)』
  別の日のデモンストレーションですが、 『ミス・サイゴン』のページで熱唱が聞けます。(動画)


聖子ちゃんが唄い終わると、舞台袖から現れた石井さんが一言
石井 「驚いた。魂が入ってる」
と絶賛していました。


長いので…
何の作品だったかは忘れましたが
『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』の
音楽を担当している、作曲家の
『クロード・ミシェル・シェーンベルク』
の歌は、とっても長いので、1回見せるだけなら何とかなるけど
ロングラン公演には向かないよ と言う話を聞いて一言。
新妻 「(同じ役の人が)4人居て良かった〜(笑)」


3曲目
曲名 『Last Night of the World(訳:世界が終わる夜のように)』
  別の日のデモンストレーションで、相手は石井さんではありませんが、こちらも 『ミス・サイゴン』のページで熱唱が聞けます。(動画)
▽石井さん演じる『クリス』と聖子ちゃん演じる『キム』の愛のテーマ


最後に
石井 「最後に、キムを演じる聖子ちゃんから皆さんへメッセージをどうぞ」
新妻 「はい。キムは身に余る大役なんですが、
一生懸命頑張って演じたいと思いますので、
石井さんのクリスを見る時は、
是非、新妻のキムでよろしくお願いします(笑)。」
石井 「期待の新星、新妻聖子ちゃんでした!
皆さん、盛大な拍手をお願いします。」

1部では気になる!?発言も。
と言うのは、
石井さんのCDでは、デュエット・ソングも収録されるそうで
その相手の名前は、まだ出せないと言ってたから。
ひょっとして、聖子ちゃんの可能性もあるんじゃないかな?
今日のゲスト出演は、その為の伏線なんじゃないのかな?
と勘ぐってみたり。


- 2部 -
  ※2部は1部と共通する話題もあったので、違う所を簡単に書かせて頂きます。


登場
1部と同じように、石井さんの熱唱の後、名前を呼ばれる聖子ちゃん。
石井 「自己紹介をどうぞ!」
と、言われ
新妻 「新妻聖子、23歳です」
と言う合コンみたいな挨拶で、お客さんを笑わせる聖子ちゃん。


出身地
石井 「聖子ちゃんは、育ちはタイって聞いたけど、生まれもタイなの?」
新妻 「生まれは愛知県です」
と答えると、
石井 「愛知か、愛知には○○堂と言う良い中古レコード屋があるんで、今度行ってみてね。
それから、etc…」
海外のミュージカルCDまで聞き込んだ石井さんには、出身地とは
どんな中古レコード屋さんがあるかと言うものでしかないようです(笑)。


1曲目
グループ名 ATLANTIC STARR(アトランティック スター)
曲名 ALWAYS(オールウェイズ)


タイ
聖子ちゃんは育った国:タイが好きで、特にお買い物とお食事が今でも楽しみだそうです。
タイって熱帯気候だけど?
タイと言えば、熱帯の国ですが、そんな熱い国に居ても、
聖子ちゃんが黒く焼けていないのは
新妻 「日中はクーラーのガンガン利いた部屋に居たし、
外に出る時も日陰を選んで歩きました。
そのお陰で、タイに居たくせに『もやしっこ』だったんです。」
と言う事だそうです。
そこまでして太陽光を嫌った理由は
新妻 「だって太陽が怖いんですよ。(自分が)溶けそうな気がして」
と言う事だそうです。



ちなみにタイの気候は下記の資料をご参考に。
【参考資料】タイの気候と地理


石井さんの第1印象
聖子ちゃんが石井さんに初めて会ったのは
『レ・ミゼラブル』でエポニーヌ役の4人が
演技が上手く出来ないので、
あれこれと『井戸端会議』している時に
石井 「若い時は、皆、悩むもんなんだ。
気にする事無く、そのまま素直にやれば良いんだよ」
と、励ましてくれたのが最初だったそうです。
その時の聖子ちゃんが感じた印象は、
意外にも(?)『寡黙な人』だったそうです。
普段は良く喋る割に、自分より良く喋る人
山口祐一郎さん= 『レ・ミゼラブル』では『ジャン・バルジャン役』)
が居ると、途端に喋らなくなるそうです。


2曲目
曲名 『命をあげよう(I'd give my life for you)』


『ミス・サイゴン』
石井さんにとっては、初めての舞台が『ミス・サイゴン』
だった事から、とても思い入れが深いようでした。
それを証拠に『オーディション』の時に歌は文句無かったけど、
ダンスで苦労した話から、演技は、お客さんの視線を通して学ぶ事がある
と言った深い話まで、延々と喋り続けていました。
(その間、何度か『(時間が無いので)手短かに』
と言う指示が出ていた気がします(笑))
これには
新妻 「石井さんって、良く舌がまわりますよね〜。
肺活量すごいんですね。いつ呼吸するんですか〜?(笑)」
と、感心しきりでした(笑)。

『レ・ミゼラブル』で石井さんの演じるジャン・バルジャンは
老衰するシーンで本当にピュアな涙を流すので
新妻 「この人は本当に、早く迎えに行って楽にしてあげたい」
と、心から思うそうです。
石井 「そう思うなら、『ミス・サイゴン』のクリスも迎えに来てよ〜」
新妻 「逆、逆。(クリスはキムを)置いてっちゃう役じゃないですか〜!」


3曲目
曲名 『Last Night of the World(訳:世界が終わる夜のように)』


終了後
1部と同じく、3曲を唄い終えた所で、聖子ちゃんの出番は終了。
その後で、ピアノを演奏されていた大島ミチルさんが
大島 「(聖子ちゃんは)鍵盤に無い4オクターブ位高い音が出る」
と仰っていました。凄いよ、聖子ちゃん。

本番後、聖子ちゃんを出待ちして、お話する機会がありました。
喉を守る為か、マスクを付けていましたが、
サインにも気軽に応じてくれるし、気さくに話してくれる良い人でした。
高音部の声は本当、迫力があり、ゾクゾクとしてきます。
これから、もっともっと役作りされていくと言う事で
まだまだ凄くなるのかと、聖子ちゃんのこれからに期待しています。


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