新妻
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「最初にお断りしておくと、若干、
趣旨からは、ちょっと脱線しているんですが」
と、ここまで話した所で、
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深沢
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「じゃ、キャンセル」
と、聖子ちゃんのフリップを下げてしまいます。
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新妻
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(フリップを戻して)
「皆さん、機械系だったじゃないですか?
私は、色々考えた結果、欲しいものは
物とか物体じゃなくて、愛娘かなと」
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深沢
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「愛娘って事は、リアルな子供って事?」
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新妻
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「子供が欲しいですね。将来的には」
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深沢
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「じゃ、作れよ!」
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新妻
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「プッ」
口に手をやり、噴出す聖子ちゃん
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川瀬
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「相手は?」
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新妻
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「相手も欲しいんだけど、
とりあえず一番大事なのは子供かな、と思って。
で、私は絶対女の子が良いんですよ。
二人姉妹が良くて、名前は
【凛子】(りんこ)と【姫子】(きこ)って
決めてるんで」
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東
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「決まってるんだ」
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新妻
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「決まってます」
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東
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「じゃ、男の子が産まれたらどうするの?」
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新妻
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「どうします?」
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東
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「『どうします?』って、別に俺の子じゃねえしさ」
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深沢
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「意外とそうなんじゃないの?」
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東
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「だったの?」
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新妻
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「どうしたら良いですかね?」
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東
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「『どうしたら良いですかね?』って、
じゃ、俺、頑張って育てるよ」
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新妻
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「じゃ、そうしてください。
私は凛子と姫子を育てるので。
そういう趣旨の下、描いてきたので」
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東
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「で、どういう子なの?」
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新妻
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「あの、それはあくまでFutureに任せて
楽しみにとっておきたいじゃないですか。
だから、髪型も描かなかったんですよ。
大事な娘だから、あるがままに育って欲しい」
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東
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「だけどさぁ、新妻さんだったら
自力で産めるんじゃない?」
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深沢
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「朝起きて、『パッ!』とか
なったら『う〜ん』って唸って。」
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東
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「しかも、産み分けとかしそうじゃん。
『ハイ、出てきた!』」
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深沢
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「男?」
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東
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「あ〜っ、男かぁ」
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深沢
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「『じゃ、しまっといて』とか(笑)」
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東
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「出来るんじゃないですか?(笑)」
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新妻
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「【人工授精】って事ですか?」
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東
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「いや、そんなリアルな話じゃないよ」
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湯原
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「止めてよ〜、そんな話」
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